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『週刊少年ジャンプ』で1995年から1997年まで連載されていた『レベルE』は『HUNTERxHUNTER』の冨樫義博先生の、人間に気付かれず地球に潜んでいる異性人たちを描いた作品です。冨樫先生がかなり自分の好きなように描いたと語っていたこの作品は、先生ならではの緻密な世界観の構築やIQの高い魅力的な登場人物を楽しめる上、読み方によっては『HUNTERxHUNTER』の今後について、想像をかきたてる作品でもあります。
目次
『レベルE』は1990年代の作品で、すでに連載が終了してから20年以上も経過しています。そうなると、あまりに昔過ぎて今読んでもハマらないんじゃないか、と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、逆に『HUNTERxHUNTER』連載開始はこの作品が完結した1年後なので、少なくとも『HUNTERxHUNTER』が好きな方には絶対の自信を持ってオススメできます!
そして『HUNTERxHUNTER』未読の方でも、文庫版で上下巻のみという手軽さで、今の時代に読んでも新鮮な驚きやアイデアにあふれた作品であることは間違いありません。
そんな本作は下記のナレーションで始まります。
“現在 地球には数百種類の異星人が行き交い生活している 気づいていないのは地球人だけなのだ………”
このナレーションの通り、最初は人類にとって異星人は完全に架空の存在扱いのところから物語がスタートします。
そんな地球の治安維持のためにやってきた異星人が最初のエピソードで登場するのですが、そこのエージェントが黒スーツで、地球人になるべく悟られずに他の種族の異星人が悪さをしないよう取り締まることになります。これって有名なSF映画の『メン・イン・ブラック』にとっても似ていませんか?
なんと、『メン・イン・ブラック』の公開は1997年なのでこの作品の方が先に発表されているのです!これは冨樫先生の先見の明に驚かざるをえませんね(笑)。
そしてこの黒服エージェントのボスである王子は、悪者ではないのですが、
という、かなりクセの強いキャラクターで常に周りを振りまわします。
この作品はこの王子たちをメインに様々な異星人や超常現象、ゲーム世界での大冒険が描かれていきます。
この2作品のつながりですが、上記の超常現象やゲーム世界、というだけでも『HUNTERxHUNTER』のファンであればピンと来るのではないでしょうか。
『HUNTERxHUNTER』と共通していたり、アイデアの元となったのではないかと思われるポイントは、ざっと思いつくだけでも以下のものが挙げられます。
これは『HUNTERxHUNTER』でいうところのグリードアイランド編です。『レベルE』では例の王子がゲーム世界を作り出し、小学生たちを無理やり引き込んでプレイさせます。グリードアイランド編のカード効果やルールがとても詳細に作り込まれていたように、『レベルE』のゲームもかなり設定が練られています。
『レベルE』の地球人側の主人公が野球部の高校生なのですが、ある日甲子園出場をかけた試合前に部員たちを乗せたバスが煙のように消えてしまうという事件が起きます。この事件の原因は野球部員の一人があまりに試合への集中が高まったせいで超常現象が発生し、バスごとその部員の潜在意識の中に閉じ込められてしまった、というものでした。
強い念であり得ないような現象を起こすというのは、『HUNTERxHUNTER』の念能力に通ずるところがあります。実際、念能力の中にも他者を念で作り出した空間に閉じ込めるというようなものもあります。この話を元に念能力という概念が作られたのだとしても、不思議はありませんね。
さて、2019年6月現在、『HUNTERxHUNTER』の物語は王位継承戦編という、カキン王国という国の14人の王子たちの政権争いの真っ只中です。
権謀術数と念能力の渦巻く中で、果たしてどの王子が生き残るのか、いろいろな予想が飛び交っているところです。
様々な個性を持った王子たちの中で、『レベルE』で出てきた王子と似たような特徴を持った王子が一人だけいます。それが第4王子のツェリードニヒです。彼もまた作中屈指の天才的な頭脳・才能を持ち、民衆からは支持を受けながらも裏で人を苦しめることに全く躊躇のない残忍性を持っています。そして容姿もロングの金髪と、かなり共通点が多いです。
ただ現状では『レベルE』とは違って完全にツェリードニヒは悪玉キャラであり、クラピカの仇であるので、ただ王位継承戦を勝ち抜くことはないかと思います。
しかし、蟻編で極悪非道だったキメラアントの王・メルエムが最後には人間の可能性を認め、絆のできた人間の女性と感動的なラストを迎えたことを思うと、このツェリードニヒ王子もどこかでキャラ転換が起き、『レベルE』の王子のようなユーモアを手に入れ、さらなる悪に立ち向かうような展開となったら面白いのではないのでしょうか。
以上、『レベルE』という作品と『HUNTERxHUNTER』とのつながりについてご紹介しました。
冒頭でも述べましたが、この『レベルE』という作品は、本当に冨樫節にあふれた名作で、連載終了して20年以上経った今でも大いに楽しむことのできる、よく練られた作品です。
そして上記の意見に限らず『HUNTERxHUNTER』の今後の未来について『レベルE』とのつながりから、読者それぞれの展開予想をしていくという楽しみ方もアリだと思います!